スズノブ

水田の保水力
雨が多く急斜面が多い地形の日本では、水田はとても重要な役割を果たしています。
昔から「水田はダムである」と言われていますが、実はそれほどまでに高い保水力を持ち、水害を防いでいるのです。

水田は溜めいてた水を、ゆっくりと地下に浸み込ませ、養分たっぷりで豊かな地下水を生み出します。
こうして育まれた地下水は、井戸水として利用されるほか、河川の水量を安定させて洪水を防ぎます。
また、土砂の流出や、地すべりを防いだり、水中の窒素をガスに変えて、水を浄化したり、夏の暑い日には、天然の冷房の作用をするなど、実に様々な形で水田の環境を守ってくれているのです。
だから、放棄された水田や等が増えれば増えるほど、地域の環境は不安定となっていってしまうのです。

水田の仕組みは、水田の下の土壌は、作土層、鍬(すき)床層、心土(下層)に分けられていてます。
作土層とは、稲を植えるために掘り起こされた土で、深さわおよそ10センチから15センチほどです。
その下の鍬(すき)床層は、土をつき固めて作られた水を通しにくい層で水をため、作業をする人や機械を支える働きをします。
いってみればバケツの底のような存在で、水田の保水力を高める重要な役割を果たしているのです。
したがって、放置された水田には水が入っていませんので、このバケツの底である鍬床層にヒビが入ってしまうことがあります。
そうなってしまうと、水田はダムの役割が出来なくなってしまい、水害の発生を抑制することが出来なくなってしまうのです。

Copyright:(C)2010 Suzunobu(T.Nishijima) All Rights Reserved.